東大生が教える東大英語必勝法

こんにちは!東京大学文科三類2年のN.Kです。

今回は東大を志望する皆さんに向けて、文理問わず誰もが挑むことになる英語について、その対策をお伝えしていきます!

東大英語の特徴は?

敵に打ち勝つには、まずその特徴を知ることです。
ここでは東大英語の特徴を説明していきます!

「大問5問・120分」の形式が固定されている

この出題形式は、しばらくの間変わっていません。

大問1では要約と長文の段落整序や文補充、
大問2では自由英作文や和文英訳、
大問3では試験開始45分後から30分にわたって出題されるリスニング、
大問4では文法と和訳、
大問5では総合問題として長めの物語文やエッセーが出題されます。

まずはこの出題形式をしっかり頭に入れましょう。
解く順番はあなたの自由です。

得意なところから解いてリズムを作る、リスニングまでにこの大問は終わらせるなど、自分なりの解き方を早いうちから見つけておきましょう。
そうすれば本番でも慌てることなく、普段の力を発揮することができるでしょう。

大問5つに対し時間は120分と聞くと余裕があるように思えるかもしれませんが、東大英語では基本的に時間は足りないと考えた方が良いです。

僕自身英語は得意で、センター試験などではかなり余裕をもって解答できていましたが、東大英語で時間が余ることはほぼありませんでした。
東大英語では、解くスピードと時間配分がかなり重要になってくることを覚えておきましょう。

難しい単語やフレーズは多くない

意外に感じるかもしれませんが、東大英語では難しい単語やフレーズはあまり出てきません。
また出てくることはあっても、その語やフレーズ自体の意味を直接問うような問題はほぼ出題されません。

それよりも、「よくみる基本的な単語の意外な意味・用法」や「単語を文法的・文脈的に正しく使えているか」が問われる傾向にあるといえます。

いいかえれば、単純に難しい単語をたくさん覚えているかではなく、一つ一つの単語について深い理解ができているかが問われていると言えます。

英作文・リスニングの問題が特徴的

東大英語では例年英作文・リスニングの問題が出題されていますが、その内容はほかの大学では見られないような特徴的なものです。

英作文では、「ありえないことが起きている絵について、その状況を自由に解釈して説明する」(例:UFOの本を読んでいる少年と、その窓の外で実際にUFOが飛んでいるのを指し示している少女の絵)「写真に写った二人の会話を自由に想像して記述する」といったような問題が出題されてきました。

こうした問題は一見簡単そうに見えますが、慣れていないと戸惑って上手く書けないような問題になっています。
これらに限らず、今後も見たことのないような特殊な問題が出題される可能性はあるので、総合的な英語力を高め、どんな問題にも対応できるようにしたいところです。

リスニングでは、議会での発言やラジオ番組の一部、会話や講義など英語の話される様々な場面が出題されます。

最も特徴的といえるのは「話者の話し方」です。
話される英語は一般的なアメリカ英語とは限らず、イギリス英語やどこかの国の訛りが入ったものなど、年や問題によりさまざまです。
さらに複数人の会話では突然他者の発言を遮るように話し始めたり、笑い声が入ったりするなど、いわゆる一般的なリスニングの問題とは一線を画していると言えるでしょう。

そうしたことに惑わされず、どんな状況でも必要な情報を正確に聞き取る能力が、東大受験生には求められているのです。

大問ごとの対策

さてここからは、実際に各大問別の対策についてお話ししていきます!

大問1

大問1のAは要旨・要約の問題です。

数パラグラフの英文を読み、その要旨・要約をだいたい60~100字程度の日本語にまとめます。
この文字数設定がかなりタイトになっており、不要な要素を入れる隙間はほぼ無いと考えてよいでしょう。
要旨・要約として必要な要素を取り出し、それを的確かつ簡潔な日本語で表す必要があります。

この問題では繰り返し現れるトピックのようなものに注目し、それを軸に必要な情報をまとめていくとよいです。
実際の問題用紙には草稿用のマス目もついているので、有効に活用して質の高い答案を目指しましょう。

大問1のBでは段落整序や文補充がメインに出題されます。

5つの大問全体から考えるとこの問題に割ける時間はあまり多くないといえます。
この問題では文章の内容を細かく追うよりも、素早く要旨や文章の流れを把握することが求められていると言えます。

この問題を解くコツとして、予め選択肢の段落や文を読んで本文に関する情報を得てから本文を読むというものがあります。
選択肢の段落や文を読むだけでも、本文のテーマや論点はある程度掴むことができます。
特に選択肢中で注目すべきなのは、固有名詞や指示語、接続詞などです。
固有名詞は大抵初出の部分で説明がなされることから、並べ替えて答える上で大きな手掛かりになります。
また指示語や接続詞に注目することで、段落や文の前後関係が推測しやすくなります。

さらに1Bでは、文章全体または一部の趣旨を記号で問うたり、単語一語を補充させたりする小問も出題されます。
これらも問題を先に読んでおき、文章を読みながら答えを推測することで正答率を上げられるでしょう。

大問2

大問2では英作文・和文英訳が出題されます。

和文英訳については1997年度を最後に長らく出題されていませんでしたが、2018年度に復活し、2019年度も出題されています。
また英作文は基本的に、与えられた条件のもとで自由に記述する問題となっています。
出題の形があまり固定されておらず、やや対策のしづらい大問とも言えるでしょう。

この大問で最も大事なのは、「設問の奴隷になる」ことです。
仰々しい言い方ですが、それほどにこの大問では「問題文にいかに忠実になれるか」がモノを言います。

意見を述べるのか、賛成反対を述べるのか、説明するのか、語数はいくつかなど、
書かれていることは一つも外さないぐらいの気持ちでしっかりと問題文を読むようにしましょう。
また絵や写真からの出題の場合は、描かれている大事な情報を一つも見落とすことのないよう、注意して見るようにしましょう。

大問3

大問3ではリスニングが出題されます。

東大英語のリスニングの鉄則はずばり「問題文の下読み」です。
これをするとしないとでは、得点率に決定的な差が出てきます。

僕の場合は、放送開始直前の3~5分間はどれだけ中途半端でも他の問題を解くのを一旦やめ、下読みをするようにしていました。
下読みをするにも、ボーっとやるだけではあまり意味はありません。
注目すべきは、例えば人名・地名等の固有名詞や数値、評価や感情などプラスマイナスを表す語です。
それ以外にも、放送を聴く上で手掛かりとなりそうな情報を設問から拾っていくことで、正答率や解くスピードを上げることができます。

当たり前ではありますが、リスニングの問題で大切なのは放送文をすべて理解することではなく、問題を素早く正確に解くことです。
問題を解くのに必要な情報だけ得られればいいと割り切り、多少分からないところがあっても気にせずに、
切り替えて次の答えにつながるところを聞き逃さないようにしましょう。

大問4

大問4のAは文法・語法の問題です。

出題形式は単語の並べ替え、不要語削除、正誤問題など年により様々です。
また各小問で独立な文が出ることもあれば、十数行のひとつながりの文章に傍線が引かれて問われることもあります。

特徴的なのは、文法的にだけでなく「文脈的に」適切かを考える問いが含まれることです。
文法的には何ら誤りがなくても、文脈にそぐわないため誤りとなる選択肢も存在するため、文法知識に加え文意の理解も問われていると言えます。

大問4のBは英文和訳の問題です。

例年20行程度の文章に3つの傍線が引かれ、それぞれ和訳を求められます(稀に傍線部の解釈・説明を求められることもあります)。
この問題では、設問で「itが何を指すか明らかになるように和訳せよ」という風に、指示語の説明を求められる場合もあります。
逆に言えば、特に要求がなければ指示語を明らかにするなど余計な事をする必要はありません。
4Bに限りませんが、東大英語の和訳はあくまで元の英文に忠実に、抜け漏れのないように解きましょう。

和訳する上で問われる語彙は比較的平易ですが、訳出しづらい「ひとひねり」がどの問題にも一つはあると思ってよいでしょう。
やや長い文の訳を求められることもあるため、一般的な「文末から訳し上げる」訳し方だけではなく、
文頭から訳し下ろす」訳し方も抜け漏れを防ぐためには有効です。

例えばI think…にやや長めのthat節が続くときは、「私は…と思う」と訳し上げるのではなく、
「私が思うのは、…ということだ」と訳し下ろせば、抜け漏れは防ぎやすくなります。お試しあれ!

大問5

大問5は総合問題として、全大問中で最も長い文章が出題されます。

内容は基本的に物語やエッセーです。
そのため読みやすく感じられるかもしれませんが、ストーリーや伝えたいことが掴みづらい文章が出ることも多く、苦手とする人も多い大問です。
出題は文法や単語の知識、和訳や語の並べ替え、傍線説明や内容一致問題など、まさに総合的といえます。

大問5も大問1のB同様、設問を先に読んでおくことで本文を読む際に解答の手掛かりが見つかりやすくなります。
本文に関する説明が一切ないこともあれば、タイトルが付されていたり、
「○○という人物の伝記の一部」といった説明がなされたりすることもあります。
そうした本文理解の手掛かりが問題文に少しでもあれば、必ずチェックするようにしましょう。

一度ストーリーの全体像や言わんとすることを掴むことができればすらすら解けることもありますが、
逆に掴めなければ全滅といったことも起こりうる大問なので、解くスピードは保ちつつも文意の理解に尽力しましょう

解く上でのポイント・コツ

ではここからは、実際に東大英語を解く上で僕が意識していたポイントやコツについて説明していきます!

問題を解く順番

冒頭でも少し触れましたが、「自分なりの解き方」を見つけることは東大英語においてとても大事なことです。
本番までに、模試や過去問を利用して120分で大問5つを解く練習を必ず積み、自分なりの解く順番やペースを確立するようにしましょう!

例えば僕の場合は、4A(文法)→4B(和訳)→1A(要約)→2A(英作文①)→3(リスニング)→2B(英作文②)→5(総合)→1B(段落整序)の順に進める形を早めから確立し、模試や過去問等で練習しながら本番でもこの順番で解答しました。

最初に文法問題を置いたのは、出題文が比較的平易かつ短く、
自信をもって答えられる問題が少なくとも1問はあるためリズムを作りやすいと考えたからです。

また和訳・要約等、記述量の多い問題は余裕のある前半に持ってくるようにしました。

リスニングを英作文2題で挟んでいるのは、リスニングで問題を解くのが30分中断されることを考え、
中断後に復帰しやすい問題でリスニングを挟みたかったためです。
時間が経つにつれ内容が抜け落ちやすい長文読解などの問題より、自分で考えて書く英作文の方が、
中断されても解く上でリスクが少ないと僕は考えていました。

そして最後に段落整序を置いているのは、記号問題中心のため時間のない終盤でも答案を埋めやすく、
「答案に何も書けない」という最悪の事態を防ぎやすいためです。

このように、解く順番一つをとっても考えられることはたくさんあります。
得点が伸びにくい人は、闇雲に問題を解くのではなく、一度自分の問題の解き方についてよく考えてみましょう

なるべく最後まで解ききる

当たり前のことではありますが、何も書いていない答案に点数は来ません。
逆に何かが書いてあれば、点数の来る可能性はゼロではありません。

これは東大英語に限ったことではありませんが、制限時間の中で1つでも多くの問題を解き、1点でも多くもぎとる意識をもちましょう。

東大英語では時に難解な文章も出題されます。頭が真っ白になることもあるでしょう。
そんな時は一度落ち着いて、深呼吸をして、必要であれば他の問題に一旦逃げましょう。
ただし逃げるのであれば、なるべくその問題に戻ってこられるような時間配分を心がけましょう。

設問をしっかり読む

英作文等の解説でも触れましたが、設問の指示を読み飛ばしてしまうと大きな失点につながります。
面倒でも、おそらく前と同じだろうとわかっていても必ず一度は問題文を読み、線を引くなどして条件を落とさないようにしましょう。
地味ですがかなり大事な作業です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
僕はここまでお話ししたような内容を実践して、英語を得点源にすることができました。
ですがこうした対策を実践し、身につけることは一朝一夕にはできません。
最初は大問ひとつずつでも構わないので、少しずつ東大形式の問題に慣れていきましょう。

東大入試では、英語が2日間の最後の科目となります。
それが自信になるか、不安要素になるかはこれからのあなたの努力次第です。
皆さんが英語で少しでも多くの点数を取り、無事東大に合格することができるよう願っています。

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